ファンでもないわたしでも、嵐が2020年で活動休止するというニュースには驚いたし、軽くショックを受けた。
グループのイメージとして仲の良さの安定感があり、永遠に5名で活動していくような安心感(内情は全く知らないのでイメージだけ)があったからかもしれないけれど、会見でもお互いを尊重し合う印象はそのままで、それ故に、休止はなんだか勿体ないような残念な気持ちになった。
幼いころから芸能界に入り、トップアイドルとして走り続けてきたわけなので、自分の人生を振り返る時間も欲しかったのだろう。
そして今回、嵐のメンバーも人生の午後の年代。自分とは何か、これから何をしていきたいのかを問いただしたくなる年齢だったのだろうと想像している。そしてその意味で、自分の気持ちに正直に活動休止を実現し、自分の人生を見つめなおすこと自体は、とても自然な流れだし勇気ある決断だったと思う。多くの同じ年代の方に、少しまとまった休みを取って、自分の人生の午後を感じて考える時間を持ってほしいとも思う。
そもそも人生の一番最初の就職の時点で「これが自分の天職」と思っている人は、ほとんどいないだろう。
学生支援の仕事でも、学生達は自分のやりたいことが見つからずに悩んでいることが多い。
仕事とは、夢をかなえる手段ではなく、お金を稼ぐ時間や場所なので、やりたいことではなく出来ることから選択するものだと、私は思っている。
だけど多くの若者は、仕事で夢をかなえようと考えて、そもそも自分の夢とは何だろうかと悩む。
もちろん、仕事が夢をかなえる場になる人も中にはいるし、そうなれば素晴らしいと思う。しかし多くの人は、憧れの職業についても「こんなはずじゃなかった」「自分のやりたいことではなかった」と嘆く。憧れてるからこそ絶望も大きい。だったら最初からお金を稼ぐ手段として仕事をしたほうが良いのではないだろうか。特に若いころはいろんな経験をしてみたらいい。やらないよりはやったほうが絶対に良いのだ。憧れの仕事で絶望したとしても、その経験はやらなければわからない。
そうして様々な経験をして、自分のキャリアアンカーがしっかり根付いてきた40代に、もう一度今度は『残りの人生で何をしていくか』を考える時間は必要だと思う。
もしかしたら、今の仕事は続けながら、他のやりたかったことを実現していくかもしれないし、思い切って勉強して大きなキャリアチェンジをするかもしれない。いろいろ考えた末に、今の職場で自分のやりたいことや、できることを再確認する人もいるだろう。
いずれにしても、一度立ち止まり、自分を振り返ってみなければ、自分の『こうして行こう』は見つからない。
その意味で、嵐は素晴らしいお手本を指示してくれたと思う。
わたし自身が人生の午後を感じたのは、人よりずっと早くて30歳だった。
その後、心理職として研鑽を積み、あと数年で50歳を迎える今、最終的にわたしが辿り着く場所はどこなのかを模索している。
わたしにとってカウンセラーという職業は、手段のひとつでしかない。この仕事を続けることがゴールではない。
そして今のわたしにとっては、少々カウンセラーという肩書が重くなっていることもある。
いずれ看板を下ろすその日までは、責任を持ってクライエントと向き合っていくが、そう遠くない日にわたしは、カウンセラー活動を休止するのかもしれない。
嵐の会見を見ながら、そんなことを考えてる。
・・・
ただいまお試し無料カウンセリングをお休みさせていただいております。
すでにご利用いただいている方、一度でも当ルームをご利用いただいた方を大事にしたいので、どうかご理解ください。
色んなことを発信します、1対1トークもできます。BesayのLINE@、よかったら登録してくださいね。